« 2009年01月 | メイン | 2009年06月 »

2009年02月 アーカイブ

凍りのくじら (講談社ノベルス)

女子高生が主人公のお話。ジャンルとしてはミステリーになるのかな。途中までラブストーリーだと思ってた。

女性作家の小説にありがちな、「出て来る男性が極端に暴力的(犯罪クラス)or 極端に優しい(聖人クラス)」な感じがして、序盤は「あー苦手なタイプの話だー、失敗かもー」とか思ったけど読み進めてみるととても良い作品でした。

ドラえもんの秘密道具を引き合いに出しつつ物語が進行するのだけど、これがいい味出してる。藤子先生の偉大さを知らない人にはちょっと着いてけないところもあるかもしれないけど。
あ、私はコロコロ読者でしたので、必然的にドラえもんの造詣深いです。(語れるほどではない)

結構長い。550ページ。「悲しい出来事に出くわして、その後に小さな幸せに会う」という流れを何回か繰り返して、ラストは結構怒濤の展開。

泣きたい人におすすめな作品です。

イン・ザ・プール (文春文庫)

精神科医と、彼の元へ訪れる患者のお話。患者視点。
伊良部医師のキャラが秀逸。面白い。
精神科医自らが、「カウンセリングなんて無駄だって。生い立ちがどうとか、性格がどうとかそういうやつでしょ。生い立ちも性格も治らないんだから意味ないって」と言い切ってくれるあたりはなんだか小気味良い。

NLPをかじった身としてはとても楽しめる作品でした。女性には今イチすすめづらいエピソードもあるけど、良作ですよ。今続編読んでます。

夢をかなえるゾウ

ドラマにもなりました自己啓発本の大ヒット作。登場するゾウも言っているんですが、中で述べられていることは、他の自己啓発本でもいわれていることばかりなんです。でもゾウが、関西弁で、その当たり前のことの大切さを説明してくれる、行動を促してくれる、それがとても面白く心に響いてきます。自己啓発本が初めての人も、ちょっと自己啓発本慣れしてしまって人も、お読みになられるととてもいいと思います。オススメです。

HAPPY RECOMMENDERS

最近のコメント